五能線を「リゾートしらかみ号」で旅する場合、二つの「リゾートしらかみ号」の時間差を利用して、五能線のどこかで途中下車して、観光することができる。私は五能線の十二湖駅で下車、十二湖付近を散策した。
駅から弘南バスの「十二湖線」に乗り15分程度で、「奥十二湖」に着く。この辺りは世界自然遺産「白神山地」に隣接した自然豊かな所である。白神山地そのものの山歩きは簡単にはできないので、それに連なる地域で、雰囲気の一端を味わうことができる。
途中には山が浸食崩壊によって凝灰岩の白い岩肌がむき出しとなった「日本キャニオン」もある。
十二湖
十二湖には江戸時代・宝永元年の大地震でせき止められたり、地盤が陥没して出来た池が多くある。崩山から眺めると、12個数えられたことからこの名前がついたが、実際には33個あるとのことである。
路線バスの終点である奥十二湖までは海岸線から4キロ程度の距離にあり、歩けない距離ではないが、標高が200メートル強あり、歩くなら帰りであろう。私も最初に奥十二湖までバスで行き、そこから早足で池を散策しながら十二湖駅まで歩いて戻った。
鶏頭場の池
奥十二湖のバス停から少し青池方面に歩くと鶏頭場の池。バス道路沿いの池でないので雰囲気はよい。

最も人気のある青池
狭くなった道を少し歩くと十二湖の中で最も人気のある青池。小さい池であるが、湖面がコバルトブルーに輝き、神秘的な雰囲気を醸し出すとのこと。何故、青く見えるのかは謎とのこと。しかし、青く見えるのも天気次第である。当日は曇り空であまり条件がよくなかった。

観光バスの客はここで引返すが、この先もハイキングコースが整備されている。
自然豊かな散策コース
青池から沸壷の池に行くコースはバス道路でないので自然が豊富である。
ブナ原生林の雰囲気である。

カタクリの花。多少弱々しいが自然に咲いているものなので、価値がある。

4月末十二湖付近でも植物が芽吹き出した。

二番人気の沸壷の池
青池から20分程度で十二湖で二番目に人気のある沸壷の池に着く。沸壷の池は青池に次いで神秘的な雰囲気で人気のある。バス道路から少し離れているので、訪れる人は少なく、穴場である。この湧き水は青森県の名水に認定されているとのこと。

沸壷の池から少し下るとバス道路に出る。沸壷の池から流れる名水の小川。飲めるようにコップが置いてあった。

ハイキングコース歩くのは好ましいが、時間の関係でバス道路沿いの池を見ることにした。写真と池の名前を対応させたつもりであるが、後から整理すると、最後の方があやしい。
落口の池

中の池
車の通行を注意しながら歩く。

越口の池
近くにイトウの養殖場がある。

一番大きい王池
この周辺では一番大きな池。十二湖のなかで観光の拠点のような場所。

付近の自然
十二湖から十二湖駅まで歩いたが、途中の道の側で植物が花を咲かせたり、芽を出し始めているものがあった。十二湖の本当のよさは良い季節にこれらの植物を求めて散策することであろう。
