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音楽

1ドルコンサート(大木麻里)について

横浜の横浜みなとみらいホールでは毎月1回オルガンの1ドルコンサートが開かれている。久しぶりに聴きにいった。今回の演奏者は大木麻里さん1ドルコンサートに初めての登場である。

1ドルコンサートについて

毎月1回、横浜みなとみらい大ホールで昼休み時間に行われているオルガンコンサートである。入場料が1ドル又は100円であることから「1ドルコンサート」と言われ親しまれている。
演奏時間は12時10分から50分頃までの40分間、一般の音楽会の半分程度のプログラムである。丁度、会社の昼休み時間に行われるコンサートであり、手軽なことから近くのビジネスマンや暇な年配者に人気を集めている。
毎年テーマを決めてゲスト演奏者が選曲、曲を紹介しながら演奏される。演奏者のレベルはいろいろである。
私も以前は毎回のように聴きに行っていたが、最近は音楽の情報誌がなくなり、何時行われるのか分からなったので、足が遠のいていた。久しぶりにネットで検索したところ、開催日時が近かったので、忘れずに出かけた次第である。
私が昼間に行われるコンサートに行くのには、音楽を聴くだけでなく、外食することも目的の一つになっている。昼の時間はどこも昼食を割安で提供しているので、聴く前にみなとみないの近くの飲食店のどこかに立ち寄り必ず食事を済ませて聴きに行く。但し、食べたあとは眠くなり、演奏中に居眠りをすることもしばしばである。高いコンサートであればもったいない話であるが、入場料がなにしろ100円であるから、あまり気きにすることもない。腹が膨れ、素晴らしい音色に包まねながら昼寝する感覚はまた格別である。
オルガンもメンテナンス上、定期的に音を出さなければならないのか、オルガンの格安コンサートはいろいろなところで行われている。横浜でも神奈川県民小ホールで月1回無料のコンサートが開催されている。以前はこのコンサートも聴きに行っていた。この時の食事する場所は中華街である。

大木麻里さんについて

今回の演奏者は大木麻里さん。今まで名前を知らなかったが、経歴を見ると芸大卒業でマインツ國際オルガンコンクール第2位、ブクステフーデ国際オルガンコンクール優勝、プラハの春国際音楽コンクールオルガン部門第3位といろいろなコンクールにチャレンジされているので、ある程度実力のある演奏者だと思う、司会者は凄いテクニックを持っておられると紹介していたが、オルガンにストが言うのであるから間違いないだろう。
情報誌がなくなったので、観客が減少しているのでないかと想像していたが、推測は間違っており、以前より聴衆は多かった感じである。これも大木さんを期待して集まった人達もしれない。
大木さんの演目はすべてバッハであった。年間テーマは「思い出」とのことであるが、大木麻里さんは小学校の時代、バッハにのめり込みカセットテープが擦り切れるほど聴いたとたとのことで。バッハの曲が一番思い出に残っているとのこと。演目の中には小学生頃から練習し始められたインベンションが含まれていたが。以外に思ったのはインベンションは易しい曲だと思っていたが、Mレーガが編曲したインベンションは、説明では何本の指に入る程の難曲とのこと。聴いてるだけでは難しさは感じられないが、演奏すると難しいのであろう。多分、低音部にもメロディーが出てきて、足で相当弾かなければならないのでなかろうか。そういえば演奏中に体を捩りながら足が左右に移動していたが、難しいのはその当たりでないかと想像する。
バッハは好きな作曲家の一人であり、知っている曲も多く、演奏も素晴らしかったので満足できた。

オルガン音楽について

オルガンは設置されている場所によっても音色が大きく左右される。以前フランス旅行したとき日曜日にオルガンの音色が有名な教会の礼拝を見学した。後ろの席で、礼拝を見学しながらオルガン演奏を聴いた。その教会では礼拝が終わったあと、観光客にサービスするようにオルガンを演奏してくれた。それは音が天井を駆け巡り、降り注ぐような圧倒的な音響で感動したものである。他の教会でも聴いたが、程度の差はあるがどの教会も素晴らし音響であった。
その旅行のとき別の教会のアンサンブルコンサートを聴きに行ったが、教会というのは内部の反響が凄く、トランペットを鳴らすとはっきりとエコー音が聞こえる程度である。必ずしも音楽を演奏する環境としては優れたものでないが、オルガンに関してはこの反響音が幾重にもにもエコー音を作り出し。重厚な音楽に作り出しているのであろう。音楽的には問題があるかもしないが、素人の私が聴く限り、効果は大きいと思う。
日本でも少しはいろいろなところでオルガンを聴いたが、まだ満足できる場所には出会っていない。みなとみらいホールのオルガンも大型で素晴らしいが、建物の構造上、天井から音が降り注ぐ状態ではない。良いオルガン演奏に出会うにはやはりヨーロッパの教会を巡り聴き比べるしか方法がないかもしれない。

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リコーダ

リコーダーサークル「イワマーニ」の発表会(終了)

私の所属しているリコーダーサークルIwaMani(イワマーニ)が結成してから今年で10年になることから横浜の戸塚駅近くのフォーラム横浜で単独でコンサートを開催することになりました。無料ですので、興味のある方は是非聴きに来て下さい。この発表会は無事終了しました。
演奏する曲が多く、本番までにマスターできるか心配なところがありますが、頑張って練習します。

コンサートの概要

1.開催日時:2016年7月24日(日)
2.場  所:フォーラム横浜(男女共同参画センター)
JR戸塚駅下車、徒歩5分
3:入場無料

プログラム

今回の演奏会はイワマーニだけの単独開催であるため、2~3分の曲を数多く演奏します。

(全体で演奏する曲)

ホルンパイプ

ヘンデルの水上の音楽の中の曲です。この曲は私が通っていた中学校では昼休み終了の合図として毎日流されていた懐かしい曲です。

オペラ座の怪人

ロイド・ウェバー作曲の有名なミュージカル。担当するバスは延々とリズムを刻み続けなければばらないので疲れます。

祭り

中西覚先生のオリジナル曲。日本の祭り風のメロディーが取り入れられており、面白い曲です。ただ、テンポを上げて演奏すると大変です。本番はどの程度のテンポで指揮されるのか心配です。

(土曜日レッスンの曲)

都合により土曜日しか出られないメンバーがいますので、土曜日だけ練習した曲を演奏します。

ダンシング・マスター

17世紀後半にイギリスのジョン・プレイフォードが編纂した100曲以上で構成される舞曲集です。この舞曲集のメロディーの中からリコーダーの四重奏に編曲された曲集から3曲を演奏します。舞曲ですが、民謡のような雰囲気を持ち気に入っている曲集です。

大きな古時計(モーツアルト風)

ヘンリー・ワークスの有名な曲をモーツアルト風にアレンジした曲です。以前別の編曲で演奏したことがありますが、モーツアルト風とあるように雰囲気が変わります。

バロック・ホウ・ダウン

ディズニーランドの夜のパレードで演奏される非常に有名な曲です。軽快な曲で指が上手く回るか心配です。

(金曜日レッスンの曲)

金曜日だけレッスンした曲を演奏します。

テレプシコーレ

プレトリウスが編集した舞曲集です。全体では300程度の曲が含まれていますが、今回はその中から4曲演奏します。この曲集には楽器の指定がないので当時もリコーダーアンサンブルで演奏されていたかもしれません。ダンシング・マスターと異なり如何にも舞曲という感じの曲です。早いテンポで演奏することが要求されていますので、なかなか大変です。

アルマンド

ヘンデルのハープシコード組曲第5番(HWV430)に含まれている曲です。この5番には「調子の良い鍛冶屋」が含まれていることで有名となっています。原曲はハープシコード曲です。リコーダー四重奏では原曲を比較的忠実に各パートで分担して演奏するような編曲となっていますので、各パートを合わせるのが大変です。

(男性アンサンブル演奏)

演奏会では有志のグループによる少人数のアンサンブル演奏も行うことになりました。このため男性だけでグループを急遽結成し以下の曲を演奏します。

広い河の岸辺

スコットランド民謡でNHKの朝の連続ドラマ「花子とアン」の中でも歌われていたようです。楽譜は合唱用に編曲されたものでないかと思っていますが、男性陣でわいわい言いながら適当に修正しました。非常にゆったりした曲で、綺麗にハモることがポイントのようです。

MONICA PEREZ

原曲はよく分かりませんが、南米のリズムに乗った非常に軽快な曲です。皆のリズムが綺麗に合えば成功です。

(その他のアンサンブル演奏)

少人数のアンサンブル演奏は男性以外にも二つのグループが演奏する予定です。内容は当日のお楽しみ。

(講師による特別演奏)

イワマーニでは土曜日と金曜日に別の講師にレッスンを受けていますが、コンサートでは二人の先生方の二重奏をお願いしています。ご期待のほど。

演奏会のトピックス

今回の演奏会に向けて各人がいろいろな楽器に挑戦しようということになり、楽器をいろいろ持ち替えて演奏します。例えば、バスリコーダは半数以上のメンバーがどの曲かで吹きます。また、ソプラノからバスまで4本すべて演奏するメンバーもいます。
このため、当日は楽器の持ち替えや席の移動が大変で、スムーズに移動できるかが当日の一つのポイントです。女性陣がしきりに知恵を絞っています。

イワマーニについて

吉澤実先生が横浜市岩間市民プラザで開催された「1(ゼロ)から始めるリコーダー」のワークショップに参加した受講者が中心になり結成したリコーダーサークルです。ワークショップは3年間ほど続きタイトルも「1」だったり「0」だったり微妙に変化しました。現在、23名弱のメンバーで自主運営しています。講師は吉澤実先生のお嬢さんの荒川明先生(土曜日)担当、吉澤実先生を中心にしたリコーダーアンサンブルユニット「ラ・ストラーダ(La Strada)」のメンバである河村理恵子先生(金曜日)担当で月に1回づつ岩間市民プラザでレッスンを受けています。

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コンクール ピアノ

32回かながわ音楽コンクール(ユースピアノ部門)本選の感想

4月29日神奈川県立音楽堂で32回かながわ音楽コンクール(ユースピアノ部門)の本選が行われた。孫が出るとのことで幼児の部を聴きに行った。かなコンの本選となれば審査体制は万全であるが、出場する子供達はまだコンクールの意味合いがよく分っていないようで、そのアンバランスが微笑ましかった。

本選の様子

演奏会場となっている神奈川県立音楽堂は響きがよいとのことで評判で、有名なピアニストのリサイタルにもよく使用されている。また、本選ともなると審査員体制は万全である。予選は3名。準予選では5名。この本選では審査委員長の東京芸術大学名誉教授の辛島先生を筆頭に9名の審査体制である。それも全員が大学関係者のプロである。このような会場と先生方に聴いてもらえることは非常に光栄なことであるが、幼児が理解しているかは疑問である。まあ、このため幼児は萎縮することなく振舞えるのであろう。
本選の入場は有料であるが、本選の参加者には家族用として数枚の招待券が配布されている。
なお、観客の数は各部の間があいているので、予選より多少多い程度であった。

1分間の試弾

本選ともなると幼児の部でも1分間の試弾が許される。もっとも幼児の部の課題曲はいずれも1分以内の曲なので、ほぼ全員が演奏曲を弾き終わってしまう。また、子供達に試弾の意味が分っているのか、本演奏と変わることなく舞台に出てきて、挨拶をして、1曲弾いて、挨拶して引き上げると全く本番と変わらない態度である。ただ、名前が紹介されないことと、審査員はまだ休憩中であること、観客の拍手がないことなどが本演奏と異なるところである。子供達にとっては本番と変わらない感覚なのでなかろうか。幼児の部では順位を決めないのであるから、あまり意味がないかもししれない。
もっとも、幼児の部の係りの人にとっては子供達の体型に合わせて椅子やペタルの高さを確認する貴重な機会ではある。

演奏内容について

今回の幼児の部を10人全員聴いたが、本選で子供達が演奏する曲が都合よく分散していて飽きることなく聴けた。審査員が意識的に分散させているのかとも考えたが、同じ曲に偏りがある部もあるので、これはなさそうである。
かなコンの合言葉は「技巧より感性」とのことであり、表現力が重視されコンクールであるようだ。本選に出場する子供達はさすがに上手い。幼児の部の課題曲はどれも比較的ゆっくりとした短い曲であり、素人の私にとってはこれは理解しやすかった。表現方法は子供達によって特徴があり、同じ曲でも子供達によって大きく印象が異なった。表現方法については、子供達が自分で考えたものでなく、習っている先生が考えたものであろう。ある意味でコンクールは表現力を教える先生達の競争でもあるのかもしれない。

幼児の演奏は態度が微笑ましい

幼児はまだコンクールに慣れていないので、性格が演奏態度にストレートに出てくるので微笑ましい。孫は元気な子供で早歩きで舞台に出てきた。かと思うとゆっくりとした動作で出てきて演奏する子供もいる。どの子もあどけない表情で如何にも幼い。とてもまともに演奏できる雰囲気でないのだが、ピアノの前に座り、演奏しだすと、その態度から想像できないような演奏をするから驚きである。
幼児の部は本選でもこれ以上順位を付けないとのことで全員入賞ということで賞状とメタルをもらっていたいた。孫は賞状の意味が分っていたのか疑問であるが、メダルについては非常に喜んでいたとのこと。
孫にとっては素晴らしい会場で有名な審査員の先生方と多くの聴衆の前で演奏できたことは、今後のピアノ人生にとっていい刺激になることであろう。

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音楽機材

激安の中華アンプLP-V3Sの感想

PCオーディオを始めようと思い、取り合えず、激安だが性能は良いとの評判の中華アンプを購入することにした。いろいろ調べた結果、送料込みで1900円と一番安かったLepy LP-V3Sのアンプを購入した。玩具なみの価格であるが、手軽に聴く一般のオーディオ機器として十分通用する性能であった。

中華アンプについて

中華アンプは激安だが性能が良いとして最近注目されている。代表的なメーカとしてTOPPING社、S.M.S.L社、Lepy(Lepai)等がある。いずれも数千円から1万円強程度で性能のよい製品を発表している。筐体はコンパクトで置き場所に困ることはない。機能は限定的であるが、いずれの機種も性能にかんする評判は良いようである。少し構えたオーディオ鑑賞には向かないが、パソコン、タブレットそれにスマートホーンなどから手軽に音声信号を増幅してスピーカを通して気楽に聴くには適した機器である。

「Lepy LP-V3S」の購入について

中華アンプは一般のオーディオ販売店では扱っていないようである。名前を聞かない中小の商社などが扱っているようで、ネット販売が殆どである。私はAmazonで注文したが、対応は早く、注文から2日後には「ヤマト運輸」の宅急便で手元に届いた。最も、最初は「BOSE社パワーICを使用している「LP-V3S 」を注文しようとしたが、納期が2週間後と提示されたので、現在のものに変更した。納期が2週間の製品は多分中国から直接送られてくるのであろう。

梱包内容
梱包内容

製品はコンパクトで軽かった。梱包はしっかりしていた。
郵送料込みで1900円と激安であるため、送られてきたのはアンプ本体だけで、説明書、保証書の書類だけでなく、12Vの電源やコード類の付属品は一切入っていなかった。写真が送られてきたもののすべてである。

中華アンプでも電源やコード類が付属している製品もある。我が家には幸い電源やコード類はあるので、特に困ることはない。使用方法も機能が限定的で多少オーディオ機器の知識を持っているものであれば迷うことはない。

「Lepy LP-V3S」の機能と性能

入力機能としてはRCAインプットとステレオミニプラグがあるだけである。要するに機能としてはイヤホーンで聴く端子にステレオミニプラグ端子同士等で接続して音量を増幅するだけである。

正面
正面

正面でボリュームとトーンコントロール機能が付いている。treble、bassが調整できるようになっているが、使用したところ、あまり変化がなく、使用する意味はなさそうである。また、トーンコントロール機能を使用すると多少音量が下がるようである。
ネットの評判では電源のON,OFFのときポップノイズが出るとのことであるが、ボリュームを絞って操作するので、殆ど気にならない程度であった。

Lepy LP-V3Sの裏面
裏面

Lepy LP-V3SはPOWER IC TA8254が使用されているとのことで、デジタルアンプではなく、アナログアンプである。中華アンプとしてはLP-2024AやLP-2020Aのチップを使用したデジタルアンプが評判であるが、amazonの評価をみているとデジタルアンプよりこの「Lepy LP-V3S」の方が音質が柔らかく音質が良いとの評価が多いので、「Lepy LP-V3S」を選んだ次第である。

アナログアンプはデジタルアンプに比べ、発熱が多く多少パワーが弱いと思われる。パワーについてはパソコンや携帯及びタブレット等の音声出力端子からLP-V3Sに繋ぎスピーカをから鳴らしているが、多少、パワー不足でないかと感じるところがあるが、それもボリュームを半分程度のところで、6畳の部屋を音楽で満たすことができるので、パソコン周りの音楽環境では十分に満足できる音量である。更に、20センチのバックロードホーンで鳴らしてみたが、ボリュームの7割程度のところで、8畳の部屋を埋め尽くす音量が得られた。取り合えず大音量で聴くこともできるようである。ただ、音量を出すことはできるが、その時、発熱量がどの程度のものか、感覚的にあまりボリュームを上げて聴くのは問題がありそうなので、気分的には乗らない。パソコン周りで中程度の音量で聴くことをメインに活用したい。
実際の発熱量については、1時間程度使用しても、表面が僅かに暖かくなってきたかと感じる程度で、使用上問題になるレベルではなさそうである。ただ、内部はもう少し熱いと思われるので、他の部品にどのように影響を与えるかが多少心配である。

音質は何も云わなければ普通のオディオアンプと変わらない程度の性能である。多分、真剣に比較すれば違いがあるのであろうが、現在は入力がパソコンやタブレット、端末からの音声出力端子からであり、入力される音質がかなり悪いと思われるので正確な評価はできない。オーディオシステムの性能はトータル的なものであり、中華アンプを使用して何十万のシステムを構築する人はいないであろう。中華アンプは音質にあまりこだわらないで、パソコンの作業を行いながらBGM的に気楽に聴く程度で製品ではないかと思う。

中華アンプの問題点

中華アンプの最大の問題点は品質(耐久性)に疑問が残ることである。amazon評価を見ても、ベター褒めの評価もあるが、直ぐ壊れたとの最悪の評価もある。要するに品質が安定しないようである。宣伝文句は「2013年NEW VERSION【LEPY LP-V3S】POWER IC TA8254使用 」であるが、このTA8254とのICが現在一般に流通している製品でないようである。正規に購入した部品を使用して組み上げることなど、いくら人件費の安い中国でもコスト的に無理であろう。推測するにどうも、産廃などで捨てられた基板などから取り出した中古の部品で組み立てているないかと思われる。このようにすれば部品代のコストは限りなくゼロに近く、なんとかビジネスとして成り立つであろう。
品質も中古の部品次第である。部品の品質が安定しないので、出来上がった製品も品質が悪いものが混在しているのである。メーカとしては交換して対応すれば良いと考えているのであろう。

ちなみに私の購入した LP-V3Sは2週間は順調に機能している。

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コンクール ピアノ

かなコン第32回(ユースピアノ部門)の感想

第32回かながわ音楽コンクールのユースピアノ部門に下の孫が幼児部門に出るとのことで、予選、準本選と聴きに行った。かなコンの様子と孫の印象を纏めた。

ユースピアノ部門の特選者数(入選者数)と割合

  • 幼児の部     10人(23人):43%
  • 小学校低学年の部  8人(44人):18%
  • 小学校中学年の部 10人(61人):16%
  • 小学校高学年の部  6人(28人):21%
  • 中学生の部     5人(26人):19%
  • 高校生の部     6人(24人):25%

総エントリー数は724名とのことであり、内各ブロックの入選者数の合計は206人。入選者する割合は28%である。次に特選者に選ばれたのは合計で45人。入選者が特選者に選ばれる割合は平均して21%である。部門別ではご褒美的意味合いがあったのか幼児部門の割合が一番高く43%、このお陰で幼児部門に出場した孫も特選者に選ばれることができた。小学校低学年の部からは審査が厳しくなっている。その中で小学校中学年の部が一番厳しく16%であった。

コンクールの様子

今年は「みどりアートパーク」の予選と「かなっくホール」の準本選を見に行った。
演奏が始まる前に審査員の紹介があった。予選の審査員は3名、準本選の審査員は5名。準本選の方が人数を多くして審査の公平性を高めているのであろう。審査員はいずれも肩書きが公表されており、二つの会場ではすべて大学関係者であったと記憶している。
今回、演奏する曲数は幼児部門と小学校低学年の部は予選も準本選も1曲であり、演奏を聴きに行った者にとっては直ぐ終わりあっけなかった。また、幼児などでは時間がかかるピアノの椅子や足台の調整も係りの人が行っているケースが多く、非常にスムーズな進行であった。次から次へとどんどん審査されているとの感じである。
ピティナなどでは子供の演奏する曲数も多く、子供に演奏する機会を与えているとの雰囲気が感じられる。また、講評用紙も一人ひとりに渡され、子供のピアノ教育に重点を置いているように感じられる。反面、ピティナではより多くの人が予選を突破するが、次の地区本選では予選とは別に参加費が必要であり、金儲け主義的な面も感じられる。
これに対し、かなコンは参加費は本選まで進んでも余分に取られることはなく良心的だ。審査員の質、選ばれる人の数など予選の進め方をみているとコンクールとの意味合いに重点を置いて運営しているように感じられる。

コンクールは表現力重要

今回、幼稚園年中の孫はコンクールを体験するとの意味合いから参加した。まだ難しい曲をばりばり弾くとの印象からは程遠く、予選を突破することなどあまり考えていなかった。また、他の人の演奏を聴いても早く難しい曲を弾く子が多く、予選を突破することなど到底無理と考えていたが、新聞の結果を見てびっくりである。
孫の演奏は決して演奏するのが難しい曲ではない、ゆっくりした曲を丁寧に演奏していた。強弱を使い分けたり、リタルランドなどテンポも変化させていた。孫が家に遊びに来たとき、練習するのを聴いたが、そのときは弱くするのが極端で不自然だなと感じていたが、コンクールではより自然になり曲に表情が出ていた。かなり上手くなったと感じたものである。
準本選の曲は予選を突破するとは考えていなかったので、練習量が少なく、予選を突破したので慌てて練習していた。準本選の演奏方法は同じ様なもので、早く弾くより、強弱など曲の表現を重視した演奏であった。
このような孫の演奏が本選まで進んだことを考えると、演奏が楽な曲でも表現力が優れていれば本選まで進めることが分った。確かに、課題曲が示されてることを考えると、どの曲を選んでも審査の点では平等あることは当然である。
本選は29日に神奈川県立音楽堂で行われるが、幼児部門の演奏する曲は準本選と同じ曲とのこと、幼児にあまり負担をかけないためであろう。
孫は幸運に恵まれ本選で演奏できるることになったが、このような機会は今後ピアノを続けても一生に1回あるかないかのことである。本選ではしっかり応援したい。

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歳時記(日常の活動) 音楽

サレジオ学院吹奏学部定期演奏会の感想

春休みに恒例のごとく開催されている中学校や高校の吹奏部の定期演奏会、今年は忙しかったので、サレジオ学院吹奏学部定期演奏会しか聴けなかったが、他の学校にはない特徴を持った吹奏学部である。

サレジオ吹奏楽学部の特徴

サレジオ学院は男子の中高一貫校である。吹奏楽部の定期演奏会でも中学生と高校生が一緒に演奏していた。パンフレットに記載されているメンバー表によると、高校3年生が少ない。多分、高校の2年になると受験勉強のためか引退するメンバーが多いのでなかろうか。メンバー的には中学と高校の中間の吹奏楽部という感じである。

また、中高合同にしては団員が少ない。もっとも他の学校の吹奏楽部は女生徒が圧倒的に多く、男性部員は少ない。男子校では団員を集めるのも大変なのであろう。コンクールでは別々に参加するのであろうから、対応が大変な気がする。

定期演奏会の様子

中高一貫校であれば、観客が多いのでないかと想像していたが、県立音楽堂に着くと、以外にもひっそりしており聴衆は少なかった。他の学校では友達の女生徒が多く来ていて賑やかな雰囲気である。まあ、男性はあまり友達のため聴きに行くというようなことが少ないのかもしれない。

定期演奏会の構成が三部であることは他校と同じであるが、他の学校が第2部に演劇的要素を加えているのに対し、サレジオ学院は純粋に音楽だけの構成であり、音楽を聴きに行っている私には有難かった。それと、他の定期演奏会ではだらだらと長引き、途中で帰ることが多かったが、サレジオの演奏会はてきぱきと進行し、最後まで聴けた。

他校に較べていろいろな楽器のソロ演奏が多くあった。団員の実力だめしというような嗜好なのであろうか。その中で一人の演奏者はべそをかいているような様子であった。多分、音が出なかったのであろう。私もクラリネットを練習していて音が出ないことがよくある。ただ、聴いてい人は演奏している曲をよく知らないので、音が出なかったのか、間違ったのかなどは分らない。態度からそのように推察しただけである。音楽家は間違ってもそれが音楽だとして堂々と演奏することが重要なのかもしれない。

気に入った点

私は年取ってからラリネットを始めたので、よく練習している高校生がどのようなクラリネットの音色を聴かせてくれるのか、また、アンサンブルにおけるクラリネットの響きは非常に興味のあるところである。今回の定期演奏会では幾度か木管を中心した綺麗なアンサンブルの部分があったので非常に満足だった。また、ソロ演奏も思っていたより上手いものである。やはり学生は上達が早い、うらやましい限りである。

全般的にアンサンブルは綺麗であったと思う。メンバーは少ないが立派な演奏会であった。男性で楽器を演奏する生徒は平均的にみて演奏が上手いのかもしれない。

なお、パンフレットに入っていた世田谷学園アンサンブルコンサートの案内にも興味が惹かれたが、場所が府中なので残念。

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クラリネット

初のクラリネット発表会の顛末

70才でクラリネットを始めて2年、人生最初で最後になると思われる発表会にチャレンジした。発表会に出ることによって普段の練習では得られない経験をいろいろしたので、紹介する。

参加する気になった動機

先生から発表会に出ませんかとのお誘いを受けた。まだ、一人で演奏する技量レベルでないが、ピアノの伴奏付きなら私の汚いクラリネットの音色やリズム感の悪いことがピアノの伴奏によって打ち消され、あまり目立たなくなるのでないかと思った。

幸い家族にはピアノが弾けるものが、家内、娘それと孫の三人いる。家内に打診してみたが、素っ気なく断られた。次に娘に相談してみると孫がその時期はコンクール等のスケジュールが全くないので、孫にやらせるとのことで快諾してくれた。これで、もし孫がだめでも娘が出てくれるだろうと思い、折角の機会だったので先生に参加することを表明した。年の離れた孫との競演なら絵になり、下手なクラリネットの演奏もあまり目立たなくなることを期待した。

候補曲の選曲

発表会では緊張して思うように演奏できないことが想定される。楽に演奏できる選曲が必要である。しかし、初心者でも演奏できる易しい楽譜を見つけるのが大変である。
先ずは本屋や楽器店で適当な楽譜がないか探した。ピアノ伴奏付きの楽譜はそれほど種類が多くない。本があっても私でも吹ける易しい楽譜がなかなか見つからない。楽譜探しは大変である。その中でピアノ伴奏付きのジブリの曲集の本を見つけた。曲集の中でなんとか吹ける曲が2~3曲あったので、ジブリの曲なら孫も喜ぶと思い先ずはこれを候補曲とした。

次にネットで無料の適当な楽譜がないか探す。無料のクラリネットの楽譜については私のブログのネットにある無料のクラリネットの楽譜でまとめている。その中の Free-Scores.comが目的にあった楽譜を探しやすかった。クラリネットとピアノの楽譜の中からバロックの分類でテンポが遅く演奏できそうな曲があったので、4曲を候補曲として選んだ。
これらの候補曲を持って娘のところに行き相談する。孫の意見を聞くと即座にアニメソングは嫌だと却下された。ネットから探した1曲も地味との意見で敬遠された。あとに残ったのはバッハの3曲。この中で娘は少しでも孫のピアノの練習になると思ったのか、一番ピアノ伴奏が難しいと思われる「羊は安らかに草を食み」を演奏してみて、気に入ったようである。孫は少し難色を示していたが、難しい箇所は適当に音をカットすればよいとして娘が押し切ってしまった。「羊」は私のお気に入りの曲でもあり、クラリネットの演奏も楽なことから不満はない。羊を最優先の候補曲と決めた。まあ少しでも孫のピアノの練習になればとの思いもあった。もし、孫の練習状況をみて難しそうなら他の曲に変える予定である。
2曲演奏すると決めていたので、あと1曲の選定が難しい。バッハの他の2曲はゆっくりした曲であるが、長く伸ばすところが正確な拍が数えられないので以外に難しい。少し練習したが、練習を聴いていた家内が伸ばすところが短すぎるとよく注意していた。結局、本番で演奏するのは無理と判断して、他の曲を探すことにした。
私は退職してからリコーダーを始めており、リコーダーの楽譜は多く持っている。これらの楽譜の中には易しい曲が多く載っている。この中で、ピアノ伴奏付きのアルトリコーダー二重奏の楽譜が中からハイドン作曲の「聖アントニウスのコラール」を選曲した。この曲は名曲であるとともにクラリネットの練習で先生と二重奏してもらった時、楽に吹けたので候補としたものである。
このようにして、最終的にはハイドンの「聖アントニウスのコラール」とバッハの「羊は安らかに草を食み」(最初のアリアの部分まで)を演奏曲とした。この曲の内容については最後に紹介する。

コラールの落とし穴

ただし、易しいと思っていたコラールには落とし穴があった。
アルトリコーダ用に編曲された二重奏の楽譜はクラリネットだけで演奏している範囲では問題ないが、ピアノの伴奏と合わせるとなるとクラリネットは移調楽器であり、どちらかのパートを移調する必要が出てきた。ピアノパートを移調するのは楽譜を作成するのも大変だし、孫に作成した楽譜を演奏させるのも申し訳ないと思い、クラリネットのメロディーパートを移調することにした。
移調作業は簡単である。楽譜作成ソフト「SibeliusFirst」を持っているので、リコーダー用のパートを「First」に打ち込み、楽器をクラリネット♭Bに変えて移調のボタンを押せば、自動的に移調された楽譜が作成される。
元の楽譜はハ長調で書かれているので、易しいが、移調された楽譜は♯が二つ付いたニ長調の楽譜なった。さっそく移調した楽譜で家内のピアノ伴奏と合わせてみたが、上手くピアノ伴奏と調和したので楽譜そのものは問題なさそうである。

しかし、これで演奏してみると「ラ、シ、ラ、ラ」と「シ、♯ド、シ、シ」と難しい指使いの部分が出てきた。ラ→シの部分はシがどうしても鳴り難いのである。指の動きを少なくするため、ラを吹くときに予め右手もセットしておき、動かす指をできるだけ少なくしたが、それでも、曲全体を演奏して、その箇所にくると鳴らないのである。その箇所だけ部分練習すると鳴るので不思議である。その後、練習を重ねるにつけ鳴る確率は高くなったが、本番では少し緊張したのであろうか、結局鳴らなかった。残念。

シ→♯ドの部分はシを左で押さえると♯ドは右手で押さえることになる。今までの練習では♯ドも殆ど左で押さえていたので、新たな指使いを練習する必要が出てきた。これも予め意識して吹くと問題ないが、曲を演奏中に楽譜を見て、押さえる指が左右どちらかであるか少しでも迷うとパニックになり、演奏が乱れる。しかし、この部分は本番では特に注意したので、迷わず正しく演奏できた。

マウスピースとリードの選定

私はM15、5RV、B45の三つのマウスピースを持っているが、この中から音色などより吹くのが一番楽なM15がよいだろうと思い、これを基準にしてリードを選別した。
先ずは手持ちのすべてリードについてマウスピースM15を付けて吹奏感を確かめた。鳴り難くいリードはカット。また、柔ら過ぎるリードも音が裏返ったり、リードミスの原因になるだろうと思い敬遠した。
次に残ったリードについて、何回もコラールと羊を演奏して吹奏感を確かめた。演奏中にリードミスが出たリードや裏返りやすいリードは内容を判断しながら候補から外した。
最後は演奏会当日の使用環境を想定して、朝に水に付け一旦ケースに収め、午後の発表時間前後に合わせて練習を行い鳴り具合を確かめた。
最終的には良さそうなリードを4~5枚選別した。

当日の同じ状況での練習

本番はピアノの側に立って演奏することになるが、椅子に座って吹くのと、立って吹くのでは、吹奏感が異なるとの先生のアドバイスに基づき、ある時期から立って練習するようにした。練習では大きな違いはないように思うが、立って吹くと若干あがりやすいような気がした。
孫のピアノと合わせる練習は孫が離れて暮らしていることと、孫が発表曲を弾きこさせるようになるまで時間がかかることから、最初は、クラリネットで無理なく吹けるテンポを設定して、孫にそのテンポで練習するように連絡した。実際に孫と合わせられるようになったのは発表会の3週間前の時期である。

コラールはクラリネットのメロディとピアノ伴奏のリズムが同じでるので、合わせ易い。発表会直前でも問題ないと思われる。

しかし、羊はバッハの特徴であるクラリネットとピアノがそれぞれ独自のメロディを演奏をするような感じなので、合わせるのが難しい。ピアノ伴奏だけを聴いても、どの部分を演奏しているのか分らない。演奏している途中で拍が狂えばがリカバーするのが大変であると思われる。このため、ピアノの楽譜をFirstに打ちこみパソコンで演奏させ、これをCDに焼付けピアノとクラリネットの重なり具合を覚えた。
少し慣れた頃、家内にピアノで伴奏してもらい合わせてみた。クラリネットにミスが出ないと問題なく合わせられるが、途中、何かの拍子で少しでもつまずくと、ピアノ伴奏がどこを弾いているのか分らなくなり、慌ててしまい演奏はめちゃめちゃになる。このため、音は出なくてもリズムだけは外さないように、途中で止まることなく演奏し続けるに練習した。孫とも、クラリネットとピアノが相手の演奏しているところを探り出すと音楽が止まってしまうので、相手が間違ってもそのまま演奏を続け、間違った方が修正して合わせるとのルールにした。ベテランの伴奏者になれば、ピアノがクラリネットの演奏に合わせてくれるのでないかと思うが、この当たりがまだ経験を積んでいない孫との合奏の難しさである。

演奏会当日

発表時間の30分前に行って本番と同じ状態でリハーサルを行う。譜面台の置く場所と高さ。会場の音響効果などを確認する。会場が狭いこともあり、先生からは音量が大きいので、あまり頑張って吹く必要はないとのアドバイスを頂く。クラリネットは思っていたより大きな音がでるようである。
控え室で他のリードの鳴り具合を確認したかったが、防音が考慮されていない部屋なので、吹くと音が反響し過ぎて鳴り具合を確認するどころの話でなく諦めた。結局、先生の提案でリハーサルで吹いたリードを使うことにした。
発表時間の10分前頃に控え室に入り用意する。先ずは使用するリードを先生の指示で5分ほど水につける。それから演奏時間の5分ほど前に舞台のエプロンで待機する。リードは予めクラリネットにセットすることもできるが、敢えて口に咥えたままにした。
いよいよ演奏時間になり舞台に出る。会場は暗いので殆ど見えない。挨拶したあと、ピアノに向かいリードをセットする。この行為も先生から演奏のマナとして許されると聞いていたので、演奏前に少し舞台で時間をつぶすと落ち着くだろうとの判断から行ったことである。
また、演奏前にどの程度の強さで吹けば音が出るかを感覚的に知っておきたかったので、出だし付近の音を出してみる。譜面台がライトに照らされ明るく、反対に観客席は暗いので、全く見えない。そのためか特にあがるような意識はなかった。

最初のコラールはピアノとクラリネットが同時に演奏し出すが、事前にクラリネットが息を吸って、クラリネットの先端を下げたところで演奏を開始すると孫と打ち合わせていた。
特にあがったとの感覚はなかったが、少しは緊張していたのであろうか、演奏は指がもつれたり、音が鳴らないなど数箇所ミスがあった。孫の演奏も繰り返しを忘れるなど少しミスが出ていた。しかし、事前に演奏を中断しないと決めていたので、直ぐリカバリーしてどんどん演奏を進め、無事止まることなく最後まで演奏できた。
満足できる演奏ではなかったが、70才過ぎの初心者の演奏にしては90点ぐらいの出来で合格の部類に入るのでないかと思う。今後はもう少しクラリネットらしい音色で演奏できればよいのだが。まあ、これを目標にして頑張る。

曲の紹介

初心者が演奏した曲ではあるが、テンポが遅いだけで二つとも名曲として知られている。YOUTUBEの中から興味ある演奏をピックアップした。

バッハ作曲「羊は安らかに草を食み」

原曲はバッハ作曲の世俗カンタータ「楽しき狩こそわが悦び」通称「狩のカンタータ」BWV208の中の第9曲目アリア「羊は安らかに草を食み」である。この曲はNHK-FMあさのバロックのオープニング曲に編曲されたので日本では特に有名であるとのことである。
原曲はリコーダーとソプラノそれと通奏低音のシンプルな構成である。リコーダが担当するオブリガートとアリアの競演が素晴らしい。今回の演奏ではアリアの部分をクラリネットが演奏。

原曲はカンタータであるため、日本では殆どない演奏されないが、こころに残る名曲であるため、様々な形式に編曲されている。特に通奏低音の部分の楽譜はベース音が記述されているだけで、和音が自由に付けられるので、編曲の幅は広く、様々な楽器構成の編曲がある。中にはクラリネットの四重奏としても市販されている楽譜もある。
ブラバンに編曲した演奏を見つけたので紹介する。この演奏ではアリアのメロディはクラリネットが演奏しているようである。

また、ペトリがピアノソロ用に編曲したのが注目され、現在では多くのピアニストが演奏している。その中で評判の高いLeon Fleisherの演奏。

ハイドン作曲「聖アントニウスのコラール」

原曲はハイドン作曲のディヴェルティメント「聖アントニウスのコラール」の第2楽章。原曲そのものはあまり有名でないが、この曲をブラームスが「ハイドンの主題による変奏曲」として活用したため、非常に有名な曲になっている。変奏曲で最初に演奏される主題部分がハイドンの曲そのものである。ブラームスの曲の中でも特に人気がある作品でるようだ。特に主題部分が印象に残り、多くのクラシックフアンから愛されている。
原曲に一番近いと思われる楽器構成の演奏から。

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音楽機材

マランツM-CR611を使用した感想

all in one タイプのCDネットワークプレーヤーmarantz-m-cr611を購入したので、その使い勝手や思ったことなど感想を記載する。

marantz-m-cr611購入動機

長年使っていたCDプレーヤーの調子が悪くなり、買い換える必要が出てきた。いろいろ調べているうちにネットワークプレーヤー機能とデジタルアンプ機能に興味を引かれてこの種の製品を購入する気になった。

ネットワークプレーヤー機能

ネットワーク機能を持ったオーディオ製品は非常に多機能化である。オーディオとパソコンが合体したような製品である。多分、内部に簡単で機能が限定されたCPUが搭載されており、ソフトで各種の処理を行っているのであろう。
普通のCDプレーヤーやFM / AMチューナー以外にも有線無線LANを通してインターネットラジオやパソコン、タブレット、携帯端末それにネット上にある音楽サーバなどとやりとりすることができる。
この中で特にインターネットラジオに興味を惹かれた。ただし、これらの機能も将来的に使って行くかは疑問もあるが、一時的には惹かれた。

デジタルアンプ

以前のアンプはアナログアンプで非常に重かった。最近はアンプもデジタル化され、話題を集めているようである。アンプはデジタル化することによって機器が非常に軽量になるとのこと。我が家もスピーカとの配線が少しおかしくなっているようであるが、年を取ってくると重いプリメインアンプを動かして設定し直すのが大変である。この点デジタルアンプは軽量と云う点で魅力的である。
また、音質も良くなってきているようである。現在では入力機器のデータがすべてデジタル化されていることから考えるとデジタルアンプは将来的の方向であると思われる。

機種の選定と決定

最初に候補に上がったのはmarantz-m-cr611、ONKYO CR-N765、パイオニア XC-HM82、 DENON RCD-N9の4機種である。
この中で、純粋にデジタルアンプであると思われたのはmarantz-m-cr611、 DENON RCD-N9。別にアナログアンプが劣っているとは思わないが、デジタルアンプへの興味の方が勝ったのでmarantz-m-c611、 DENON RCD-Nの二つに絞った。
両者を比較するとmarantz-m-cr611の方が多少高級に作られているようであるが、実売価格ほどの差はないと思い、DENON RCD-N9に決め、実物を見に行った。しかし前面もプラスチックの筐体にオディオ機器としての違和感を覚え、少し高いがmarantz-m-cr611を購入することにした。

marantz-m-cr611の代表的な機能

marantz-m-cr611のパンフレットに書かれていた代表的な機能について、現時点で使用した感想を述べる。

データディスク対応CDプレーヤー

普通のCDプレーヤーで可も不可もない。

プリメインアンプを使用している場合は、CDプレーヤーでデジタルデータからアナログデータに変換しなければならないのでD/A変換の正確さが要求され高価になるが、このm-c611の場合は一体型なので、この入力段階ではアナログデータに変換する必要はなく、正確に読み取れさえすればパソコン用の汎用品程度の品質で十分であり、安価に作れるメリットがある。
CDプレーヤーは音楽用CDだけでなく、パソコンで作成されたCR-R/CR-RWのMP3やMWAのファイルも再生できるとのことである。これも内部にCPUが入っているから出来ることである。

「ワイドFM」対応FM / AMチューナー

FM/AMラジオチューナーを搭載している。注目する点はFMチューナ機能で現在全国で開局が進んでいるFM補完放送ワイドFMも受信できるように周波数が広くなっていることである。AMの難聴地域であればこのワイドFMからもAM局が放送されるようなるのでメリットは大きいかもしれない。
テスト的に同梱されているアンテナを付けて電波を探したが1局だけ見つかった。我が家での受信状況が悪いので、その後はテストしていない。また、使う気もない。

BluetoothR + NFCペアリング

iOSデバイスやAndroidスマートフォンなどBluetooth対応機器からの音楽をワイヤレスで再生できるようになる。また、NFCペアリング機能でm-c611と端末を簡単に接続できるようになる。
Bluetooth端末とm-c611がつながるかテストした。少し手間取ったが何とかAndroidタブレットとm-cr611は接続出来た。しかし、この面倒な状態では手軽に使う気にならないかもしれない。R + NFCペアリング機能を利用するとワンタッチでつながるとのことであるが、使用している端末側にその機能がないのか確認できなかった。
この機能で一番うれしいのは、YouTubeの音楽もm-c611側で再生できるようになることである。実験してみたが上手く行った。Bluetoothで音を飛ばすと音質が悪くなるが、刺激な音の角が取れてまろやかになって聴き安い面もあった。気楽に聴く分には十分使えるだろう。

AirPlay

もともとはアップル系端末の機能である。この機能を使うとiTunesやiPod touch、iPhone、iPadからローカルの音楽ファイルをワイヤレスで再生することができるようになる。この機能はBluetoothではなくLAN経由でデータが送信されるのでBluetoothで送るよりも音質はよくなる。
この機能をパソコンで利用するのはiTunesをインストールすれば利用できるようになる。iTunesで音楽を再生するとき再生する機器をm-c611に設定すれば、m-cr611側で音楽が流れる。
Android端末ではAirPlay対応ソフトが各種あるので、それをインストールすれば利用できる。このソフトで端末とm-c611を接続したあと、端末の音楽ソフトで再生すれば、m-c611側から音楽が流れる。
この機能で注意することは、m-cr611側が通電状態になっていれば、端末で再生操作を行うとm-cr611側で電源が入り、自動的に再生しだすことである。別の部屋で端末を操作していて、急に別の部屋で音楽が鳴り出したのでびっくりした。
但し、この機能ではMPEG4に対応していないとのメッセージが出てYouTubeは再生できなかった。

インターネットラジオ

世界中の18,000局以上の中から音楽やニュース、トークなど、様々なラジオ番組を聴くことができる。音質も満足出来るもである。地方のFM局や海外ではBBCなどの公共放送も聴ける。
ただ、番組表が見つからないので、聴きたい曲を狙い撃ちして聴くようなことはできない。どちらかと言うとBGM的な使い方である。

 DLNA 1.5対応ネットワークオーディオ機能

DLNA1.5に 準拠したネットワークオーディオプレーヤー機能が搭載されておりネットワークとつながっているパソコンやNAS(ネットワークに直接接続して使用する補助記憶装置)内の音楽データを再生することができる。この機能でCDのWAVデータ以外にもDSD(2.8MHz)、FLAC、AIFF(192kHz / 24bit)、Apple Lossless(96kHz / 24bit)ファイルなどインタネットでよく使われている多くのデータが再生できる。
まだ、NASサーバを持っていないので性能を確認できなかったが、我が家のパソコンが音楽サーバとして機能するかテストした。ソフトを立ち上げて、m-cr611とネットワークで繋げると音楽サーバ名が表示されて使用可能になった。この機能を利用すればパソコンに保存されている音楽データをm-cr611からの指示で演奏することができるようになる。ただ、パソコンには音楽サーバソフトを立ち上げておかなければ繋がらない。私はこの機能をfoobar2000をインストールして確かめた。
将来はNASを購入して、音楽データを一括管理したいと思っているが、当面は手持ちのCDからリッピングして音楽データをパソコンに貯めるつもりである。
なお、NASの使い勝手はNASにインストールされているソフトで決まるようである。

USB-A入力

USBメモリーに保存されている音楽ファイルを再生することができる。
USBメモリーは当然出来ると思うが、それ以外にも再生できないか確かめた。
ZOOMのICレコーダーH1で録音した内容は再生できた。但し、H1では最新の録音はファイルの最後に記録されるが、m-cr611にインプットすると最後になるので多少使い勝手が悪い。
1テラの外付けHDDを接続してみたが、見事に内容を読んでくれた。CDのリッピングで、音楽ファイルを外付けHDDに保管すれば、音楽再生に利用できそうである。
このようなことはネットワークオーディオ機能を利用して行うのであろうが、NASを購入するまでは少しは代用できるかもしれない。

 Wi-Fi(無線LAN)対応

Wi-Fi機能を内蔵しているため、設置場所にLAN環境がなくてもワイヤレスでネットワークオーディオ機能を利用できる。
m-cr611を利用するのはパソコンから離れた部屋であるのでこの機能は非常に便利である。無線ルータ機器から10メートル程度離れているので電波が届くか心配であったが、問題なく届いた。この点についてはm-cr611を購入する前に携帯で Wi-Fiの電波に強さを測定して問題ないことを確認している。

デジタルパワーアンプ

もう一方の注目点デジタルパワーアンプについてであるが、先ずはアナログとデジタルについて解説。

アナログデータとは

音は空気の波によって伝わってくる。スピーカは振動させることによって空気の波を作り出している。音の波形そのもを記録したものがアナログデータである。昔のレコードは波が刻まれており、針を下ろすとレコードが回転するにつれ、針が振動し、レコードに刻まれている音楽が聴き取れた。

デジタルデータとは

最近はCDなどソースが殆どデジタルデータになってきている。音楽をデジタルデータで記録するには音の波形を数値として記録したものである。数値の記録は2進法(電気信号ではオン、オフ)が使われる。CDでは延々と1(オン)0(オフ)のデータが並んでいる。これをあるルールに基づいて読んで行くのである。例えば2桁の2進法の数字であれば以下のように表現できる。

数字  2進法
0  :00
1  :01
2  :10
3  :11

2桁では0~4までしか表現(区別)できないが、CDの音楽データでは16桁が使用されており、-32768~+32768まで波の高さを表現できる。
時間は44.1kHz でサンプリングされている。これは波形を1秒間を44100に分割して記録していることを意味する。即ちCDは音楽の波形を1秒間を44100に分割し、その時点の波の高さを-32768~+32768で記録しているのである。
最近はハイレゾと称して192kHz/24bit(桁)の音源が出てきている。これは時間で4倍、波の高低で256倍の細かさで記録されたものである。必要とする記憶容量では4×(24/16)=6倍が必要であり、これをまともに記録したのでは、莫大な記憶容量を必要とする。まあ、効率のよい圧縮フォーマットで管理しなければ保管が大変であろう。

デジタルデータの利点

デジタルデータの記録は最終的にはデータが1か0かを判別すればよいだけであり、また、読み誤った場合でも1の数を別に記録しておけば、読んだデータが正しいかなど判別できので、CDなどで多少劣化しても比較的正確に読み取ることができる。また、新に1、0で記録し直しておけば、何時までもデータが正確に保存できるし、コピーすれば何枚でも同じものができる。
最近はデジタル化が進み、CD、DVD、MD、パソコンなどすべてデジタルデータで記録されている。

marantzのデジタルパワーアンプ

デジタルアンプのメリットは高効率、低発熱、小消費電力なことである。アナログアンプは熱を発するが、このm-cr611は熱を出さないのか筐体の上はプラスチックで作られている。
m-cr611の外形はミニコンポのように小さいが、出力は十分である。実用最大出力60W+60W(6Ω)とのことである。テストで以前から使っているFOSTEXの20センチフルレンジスピーカにつないでみたが、軽々と鳴らした。それでも出力レベルは16程度でパワーの一部しか使われていない。そのためか初期設定ではあまり大音量にならないように30で制限されている。
重量は 3.4 kgと非常に軽い。30年前に購入したパワーアンプは重たくて年寄りには扱いに困る面もあったが、m-cr611ならそのようなことはなく、更に力が衰えても扱えるだろう。
以前のパワーアンプは電源を落とすときは必ずボリュームを0まで絞り電源を切ったが、デジタルパワーアンプではボリュームをある一定に保ったまま電源を切れる。

ただし、普段0まで絞らないのでメニューによっては急に大音量で鳴り出すとも限らない。注意する必要がある。

 4chスピーカー出力

m-cr611のPR点は4chスピーカー出力を持っている場合は低域用、高域用のスピーカーユニットそれぞれを独立したアンプで駆動して、相互に干渉することを排除し、より原音に忠実な音楽再生ができるとのことである。
我が家ではバイアンプに対応したスピーカを持っていないので、その効果は不明である。まあ、このような高額のスピーカの使用も考慮しているということは、メーカとしては音質については自信を持っているのであろう。

フルデジタル・プロセッシング

入力から出力まで、音声信号がデジタルで処理されている。
音楽データはA/D変換、D/A変換を繰り返すことによって情報が少しつづ欠落してくるが、デジタルで処理している間はデータが欠落することは殆どない。音楽として、最終出力段階で高品位なD/A変換を行えばよいので、コスト的に有利だと思う。
デジタル処理の部分は少し性能の良いCPUを入れておけば対応できる。いろいろな記録フォーマットの処理もソフトさえ準備すればコンピュータで出来るようになる。大量に作ればコストが下がり安価に作成できるメリットもある。

ユーザーインターフェース

Marantz Hi-Fi Remote

m-cr611の操作はディスプレイを見ながら専用のリモコンでも操作できるが、表示が3行なので、扱い難い。
これに対してアップル系、Androidの携帯やタブレットの端末にM-CR611の操作ができるリモコンアプリ「Marantz Hi-Fi Remote」をインストールすれば、端末から操作することができるようになる。表示桁数が増えて曲の一覧表など表示され、扱いが楽になる。
ただ、CDの内容の表示は1曲ごとである。

起動時間

この種の製品で一番の欠点はパソコンと同じ様に、立上げ時に時間がかることである。メニューによってはソフトをインストールする時間、データを集める時間などで感覚的には1分近くかかるメニューもある。急いでいるときはいらいらするかもしれない。

音質について

m-cr611の音質の判断は個人の好みもありなかなか難しい。また、音質はスピーカや元の音源の品質などに大きく依存する面もあり、m-cr611単体での評価は難しい。

私は以下のような印象を持った。
購入して最初にいろいろな機能を試すため、コンポ用のスピーカで接続してみたが、高音が金属的で少し刺激的な音色になった。しかし、以前からメインで使っているFOSTEXのバックロードホーン専用モデルの20センチフルレンジスピーカで鳴らしたところ、殆ど以前と変わらない音色であった。若干、高音がきついかなとの印象である。
以前の音質に慣れているのか、前の非常に重いアナログアンプの鳴らした方が優れているような気がする。
しかし案外、m-cr611の方はダイナミックレンジがあり、忠実に再現しているから、欠点を忠実に再現しているのかもしれない。

音楽と言うには楽譜を忠実に再現するだけでなく、演奏の個性がなくてはならない。オーディオ機器もどこかで個性の音色を追加する必要がある。

多分、スピーカを選べば好みの音質になるのであろか。この点については今後の検討課題である。

私はこのm-cr611をテストする段階でパソコンの音楽サーバソフトfoobar2000周辺のソフトにはまり、手持ちのCDをせっせとリッピングして音楽ライブラリを構築している。将来適当なNASを購入して音楽環境を構築したいと思っている。ただし、十分に活用するかは不明。

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コンクール ピアノ

「ショパン国際ピアノコンクール IN ASIA」の感想

孫が「ショパン国際ピアノコンクール IN ASIA」に出るというので聴きに行った。ショパンコンクールと言えば5年毎に行われる世界的に有名なコンクールであるが、後ろにIN ASIAと付いたこのコンクールは予備審査のない、出場費を支払えば誰でも出られ、毎年行われている少しレベルの高い普通のピアノコンクールである。

コンクールの趣旨

コンクールの趣旨は「本コンクールは、国際レベルの優れた演奏家の発掘・育成を目的とし、優美で華麗な曲想を持つショパンの音楽をアジア地域に普及させ、音楽文化への貢献を通して日本をはじめアジアとポーランドとの文化交流の架け橋となることを願い開催されるものです。」とのことであり、ショパンとポーランドと深く係わったコンクールである。

課題曲のレベル

普通のコンクールであるが、課題曲はショパンの曲、あるいはショパンに関連した曲が主である。レベルも少し高く、ある程度の実力がないと出場は難しいとの印象である。3年生の孫が課題曲に選んだのはショパンの「子犬のワルツ」。本選に進んだ場合、更に別の曲ワルツ等を弾かなければならないので、練習は大変である。

孫がこの様な早い曲を数ヶ月でマスターするのは無理であると思ったが、よく練習し、コンクール当日までには何とか審査を受けられる状態まで持って行ったとのこと。残念ながら全国大会まで進めなかったが、これまでの練習によりある程度早い曲が弾けるようになり、出場したことにより、少しは実力が付いたのではなかろうか。

このコンクールはその他でも高級感を出している。プログラムには出場者が顔写真付きで紹介されている。審査員の中には品の良さそうなポーランドの人が1名いた。他の審査員は日本人であるが、何か格が高そうな雰囲気である。

会場の雰囲気

孫は練習時間が欲しいとのことで、一番遅い時期の東京の東邦音楽大学で開催された地方大会で受験した。

東邦音楽大学のホールは狭い。広いホールで行われるコンクールは楽屋から一人づつ出てくるが、東邦音楽大学の場合はグループの全員が事前に会場の端に座り、順番に舞台に上がり演奏していた。サポートの母親も側に座り、演奏を直に聴くことになる。どうもこの方法であると待っている時から緊張するのか、少し揚がったようだ。母親も娘の演奏をまじかで聴いてはらはらしたそうだ。

この会場では棄権者が多かったが、これは複数個申し込んだ人が、他の会場ですでに予選を突破した場合は出られないということらしい。審査の演奏評はもらえるとのことであるが、外国人の評価は英語で記述されていたとのことであった。

IN ASIAと付いた国際コンクールであるが、最終のアジア大会も東京で行われ、出場者も大部分が日本人であるので、小学校の低学年程度は地域予選、全国大会、アジア大会と3段階に分かれた少しレベルの高いピアノコンクールと考えてよい。

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クラリネット

クラリネットのマウスピース

マウスピースはリードについで、クラリネットの音質や吹き心地を大きく左右するものである。マウスピースを替えると同じリードでも音色や吹き心地が変わってくる。ここでは何が影響しているのか、私なりに考えた。

私の持っているマウスピース

私はどうも道具に興味が湧く癖があって、マウスピースについても替えるとどの様な吹き心地になるのかを体験したくなった。このため、オークションで安く出品されていたM15とB45を落札した。多少マイナーなマウスピースであるが、いずれも個性あるマウスピースで吹き心地の違いを体感するには十分である。それとクラリネットのヤマハの450とクランポンのRCを落札したときについていた5RV2本、合計4つのマウスピースを持っている。

吹き易さ

持っているマウスピースで吹き易さの順に並べると、楽な方から M15、5RV、B45の順である。リードで1ランク違うという感じである。

このことはバンドレンが推奨するリードの番手によっても知ることができる。リードのV12を基準して以下のようになってる。
B45は  3 → 3 1/2+
5RVは  3 1/2 → 4
M15は  3 1/2+ → 5

これはB45でV12にリードで硬さが3で合う人が、5RVに変えた場合はリードの硬さを3 1/2に変えた方がベターですよという意味であり、M15を使用する場合は更に硬い3 1/2+が適切ですよという意味である。

吹く心地が変化する原因

バンドレンの資料によるとマウスピースの構造は以下の通りである。

マウスピースの構造
マウスピースの構造

マウスピースを性格を決める大きな要素は以下の二つである。

ティップオープニング:リードの先端からマウスピースの先端までの幅
フェイシング:リードの先端から、マウスピースとリードが接する点までの長さ

この中で吹き易さはティップオープニングの幅が大きく影響している。この幅が狭いほど吹き易く、広いほど吹く難い。

音色についてはバンドレンの資料では以下のように説明されている。

・せまいものは、少ない息でも楽に吹けて、明るい音がします。
・広いものは、たくさんの息を使いますが、豊かで深い音がします。

リードが振動する理由

どうしてリードが振動するのか。私の考える理由は以下の通りである。単独のリードを吹いても振動はしない。しかし、マウスピースに付けて吹くと振動しだす。これはマウスピースに付いている空気の通り道が影響している。
リードをマウスピースに付けて息を吹き込むと、息はリードとマウスピースの間に流れ、クラリネット本体に送られる。するとこの時、リードの外側と内側で空気の流れる勢いが異なっている。この状態になるとベルヌーイの定理によりリードは空気がよく流れているマウスピース側に引き寄せられる。
これが強くなると、リードがマウスピースに完全に密着してしまう。しかし、密着してしまうと、空気が流れなくなり、同時に引き寄せられていた力がなくなり、リードは反発力によりマウスピースから離れる。完全に蜜着していなくても引き寄せる力よりリードの元に戻る反発力が大きくなれば、リードは戻るかもしれない。吹き続けると、着いたり離れたりを繰返し、リードが振動し始める。

ティップオープニングが広いマウスピースだと息を多く入れなければならないし、リードがマウスピースに蜜着するまでの曲がりが大きくなり、より大きな吸引力が必要である。疲れるのは当然である。

マウスピースの咥え方が上手くなり、ティップオープニングの間にだけ効率よく息を吹き込めるよになれば少しは楽になるのかもしれない。

フェイシングの影響

フェイシングが長さが異なると何が起こるのか。リードの振動する支点が異なるのである。すると、当然、リードの振動する部分の長さが変わるし、リードの振動する支点の厚さも変化する。これが音色に影響しているのでなかろうか。

音質の変化はバンドレンの資料では以下のように説明されている。

・短いものは、コントロールしやすく、音の立ちがクリアになります。
・長いものは、コントロールは難しくなりますが音のニュアンスがつけやすく、丸みのある豊かな音になります。

私の使い方

リードを長く使っていると、振動している部分はくたびれ張りがなくなってくるが、振動している支点を変えると、リードの振動する支点の位置が変わってくるので、張りも少し戻ってくる。フェイシングが異なるマウスピースを使用するとよく振動する部分も変化するので、リードが長持ちするのでないかと思っている。

私も場合はせっかく買ったマウスピースを万遍なく使うため、まだ硬くて吹き難いと思うリードはM15で吹き、手頃な硬さになってきたリードは5RVで、柔らかくなり過ぎたと思うリードはB45で吹いている。

どのマウスピースが良いかと聴かれると難しい問題である。M15は吹き易いが、リードの組み合わせでB45がいい音色だと思うときもある。結局はマウスピースとリードの硬さ状態との相性の問題だと思う。

マウスピースを選ぶときも、いろいろなリード、いろいろな硬さのリードで吹き較べなければ正確な評価はできないのでないだろうか。