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第2回ジャック・ランスロ国際クラリネットコンクールの感想

8月に第2回ジャック・ランスロ国際クラリネットコンクールが横須賀芸術劇場で開催された。いろいろとコンクールも聴きに行ったが、これほどレベルの高いコンクールは初めてである。審査員もコンクールの参加者も国際的で、真に国際コンクールと言える内容であつた。クラリネット音楽とはどの様なものなのか、レベルの国際コンクールはどの様なものなのかを知りたく2日間ほど聴きに行った。記録を残す意味も含めて感想を記載する。

国際クラリネットコンクール
国際クラリネットコンクール

コンクールについて

ジャック・ランスロについて

ジャック・ランスロ(Jacques Lancelot)はフランスの著名なクラリネット奏者、教育者である。日本にも教え子として浜中浩一(故人)や横川晴児、二宮和子がいる。ランスロの著作のクラリネットのテキストも数種類発売されている。

日程と会場

・日 程:2014年8月25日(月)~31日(日)
・場 所:横須賀芸術劇場

審査員

名誉審査委員長 浜中 浩一(2013年11月に肺炎のため死去されているため名誉審査員の位置付け)
審査委員長 ミシェル・アリニョン(フランス)
審査委員

  • 大島 文子(日本、アメリカ在住)
  • 四戸 世紀(日本)
  • 武田 忠善(日本)
  • フィリップ・ベロー(フランス)
  • ジェリー・チェ(韓国)
  • ウィリアム・チェン(台湾)
  • フィリップ・キュペール(フランス)
  • クロード・フォーコンプレ(フランス)
  • ユアン・ユアン(中国)

第一次予選

予備審査が録音CDで行われ、第1次審査に臨んだのは109名であった。内6名は出演を取り止めている。この人達は顔写真入りの立派なパンプレットとが作られ、如何にも金を掛けた感じである。
出場者を国別に見ると日本58名、韓国17名、中国7名、台湾4名とアジアの国からの出場者が多い。アジア以外ではアメリカ6名、スペイン5名、フランス2名、ファインランド、ロシア、ハンガリー、ベルギー各1名である。クラリネットの先生のパンフレットを見てもらったところ知っている人もいるとのこと、コンクールの常連の顔ぶれもいるようである。
第1次審査は(1)と(2)を演奏。
(1) X.ルフェーブル:ソナタ12番変ホ長調第1楽章
(2) 下記より1曲選択

  • P.ブーレーズ :ドメーヌ
  • E.デニゾフ :ソナタ
  • F.ドナトニ :クレール
  • E.カーター :遊戯
  • D.マルティノ :クラリネットのための集合体
  • J.ヴィッドマン:ファンタジー

演奏時間は約10分程度である。(2)はどれも現在音楽のように素人目には非常に技巧を必要とするような曲である。このような曲でその人の基礎的な技量を判断するのであろう。クラシック音楽に馴染んだ者にとっては音楽的な評価は難しいが、見ていて、聴いていて面白い。中には譜面台を5台ほど並べ、順番に見ながら吹くような曲もある。最初は何故譜面台を多く並べるのか疑問であったが、曲にそのように指示されているようだ。

広い会場で聴いていた聴衆の数は正確には分らないが、100人強程度ないだろうか。審査員は会場のど真ん中で聴いておられた。審査員同士で話しておられるようなところもあり、他のコンクールと少し違いを感じた。拍手することは禁止されていなかった。途中で時間を打ち切るようなことは殆どなかった。

横須賀芸術劇場の広いロビーには出番を待つコンクールの出場者なのか、友達なのか若い人達が多くくつろいでいた。国際コンクールだけあって、外国人が多い。

第二次予選

第二次予選に進んだのは21名、何故か名簿の後半に記載されていた人が多かった。

第二次予選の演奏曲は以下の(1)~(3)通りである、
(1) C.ドビュッシー:第一狂詩曲(暗譜)
(2)J.フランセ:主題と変奏より Tema , Var.4 Adagio, Cadenza ,Var.6 Prestissimo
I.ストラヴィンスキー:3つの小品(全曲)
(3) 自由曲

演奏時間合計30分以内。(1)~(3)の演奏順は自由である。(1)は暗譜と指示されているが、中には3曲とも暗譜して吹く人がいる。韓国の人の多かったようきがする。やはり暗譜して来ると熱心さが違うように感じ、好印象をあたえるのでないだろうか。

第1次予選のように現代音楽のようなものはなく、我々が普段親しんでいるような曲に近い。ただし、知っている曲はなく、素人には演奏の評価は難しい。

ファイナル

ファイナルに進んだのは5名。日本2名、フランス2名、ロシア1名の割合である。日本人の田中さん、鶴山さんもヨーロッパで留学されているので、実質、ヨーロッパ、特にフランスで学んだ人が強いとの印象である。ドイツはクラリネットでも楽器が異なるので、このコンクールには参加しないのであろう。
コンクールの趣旨にも「高い音楽表現と近代フランス音楽文化の継承に評価基準を置いて審査」と記載されているので、クラリネットもベームシステムのクラリネットを使用することを想定しているのであろう。
曲目は以下の2曲である。この中でクラリネット協奏曲は東京フィルハーモニー交響楽団の伴奏付きである。クラリネット奏者が交響楽団の伴奏付きで演奏する機会は有名にならなければ先ず無理と思われるので、ここで演奏できるというだけで非常に強い憧れになるのでないだろうか。

W.A.モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622(暗譜)
「音取二抄 クラリネット独奏のために」山本純ノ介作曲

結 果

1位 : ピエール・ゲニソン
2位 : 田中香織
3位 : ミハイル・メリング

浜中浩一賞 : フランク・ルッソ
横須賀賞 : ピエール・ゲニソン

横須賀賞については第1次予選、2次予選と演奏を聴きにいった人の投票権があり、2回投票したが、本選に5名しか出場できないととなると、その5名に投票が集中して、それ以外の投票は殆ど関係ないという状態になる。

主催者のfacebookに写真入りの記録があります。

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 全日本学生音楽コンクール横浜市民賞選定員になって

横浜のみなとみない小ホールで開催された第67回全日本学生音楽コンクール全国大会のフルート部門中学校の部に横浜市民賞の選定員に選ばれたので、参加した。レベルの高いコンクールで中学生でも演奏技術は高く、一人を選ぶのは難しかったが、自分なりの判断基準を作り、投票した。演奏を評価するという立場で聴けてよい経験になった。

 家内が昨年から選定員になって、なかなか面白いとのこと。フルートならまだ追加募集しているとのことだったので、早速インタネットで申し込み、運よく選ばれた。特に難しい条件がある訳けでなく、横浜在住で、クラシック音楽に興味がある人なら誰でもよさそうな感じである。市の説明文にも「専門的な見地からの選定は必要ありません。あくまでも、あたな自身の感性で選んでください。」とのこと。

 当日は演奏開始20分前に、事務棟の一室に集められ説明を受ける。部屋の外のロビーでは演奏者が綺麗に着飾って待機していた。選定員は20名程度。平日の午後とあって暇なのか男性の年配者が多い。行うことは決められた席で全員の演奏を聴いて、無記名の投票用紙に1名を選定し、○印、次点者1名に任意で△印を記入するだけである。

 出場者は各地方予選を勝ち抜いてきた精鋭の10名。一人10分以内で自由曲を1,2曲演奏する。プログラムを見るがどれも知らない曲である。我々が知っているポピュラーな曲は一つもない。しかし、コンクール向きの曲というのがあるのであろうか。3名と2名が同じ曲を演奏していた。誰の演奏も巧い。楽譜はないし、素人が1名を選ぶのはなかなか大変である。

 ただ我々は技術的な優秀者を選ぶ必要はなく、演奏会にでも行ったつもりで、選曲も含めて気に入った演奏者を選べばよいのである。

 演奏を聴いて行くと素人でもいろいろと気づくものである。心地よい演奏、技巧的な演奏、綺麗な音色、高音の鋭い音、息継ぎの音、元気な演奏、素直演奏、演奏しているスタイルなど自分なりの審査基準を設け判断することになる。

 最初はいろいろメモしながら判断する必要があるかと思ったが、一人を選ぶだけなので、演奏された中で誰が一番かを絶えず心の中で決めながら順次聴いていけばよいだけなのでそれほど難しいことはない。

 部屋に戻って、投票、開票と進んで行く。投票にバラツキがあるかと思ったが、それなりに票が纏まり波乱もなく決まった。素人は素人なりに考えが近いのかもしれない。その後、審査員の発表があったが、驚いたことに市民賞の得票と全く異なったものであった。多分、審査員は演奏技術を重点的に評価してのに対し、市民は易し曲でも聴いていて気持ちの良い演奏を選んだのでないかと思う。幾ら演奏技術が優れていても最終的には聴衆に受け入れなければ意味がないので、市民賞の選定もそれなりに意義があると思った。

 コンクールは何度か聴きに行ったが、選ぶと言う立場で聴いたことはなかったので、面白くよい経験になった。来年も別の楽器の選定員に応募したいものである。

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日本演奏家コンクール本選の感想

夏休みも終わに近い8月30日、31日に、第12回日本演奏家コンクールの本選の弦楽器部門、声楽部門及びピアノ部門の中学、一般Aの部門の演奏会がみなとみない小ホールで開催されたので、聴きに行った。今年は弦楽器部門の大半と声楽部門の一部を聴いたが、いずれもレベルの高い演奏で十分に楽しめた。

会場の横浜みなとみらい小ホールは大ホールの入口の広場のところをエレベータで5階まで上がり、入る座席数440席のホールである。昼間は大ホールに入る観客がいないので、人の流れは殆どなく、多少入りづらい面はある。しかし、小ホールの広場に上がるとソファーで数人は待機しているので、あまり気を使うことはない。一般の観客は1分程度の演奏の合間に前のドアから要領よく入り、聴くことになる。今回の本選は特に時間が窮屈なのか前の人の挨拶が終わると直ぐに次の人が入っていた。

観客数は時間帯や部門でばらつきがあるが、例年と同じように平均的に30名前後の人が聴いていた。特に演奏が終わった人は同じ部門の他の人の演奏を聴いていく人が多く、部門の最後の方が多少は観客が多いような気がした。また、今年は後部座席の前の方も一般席となっていたので、その場所で聴く人が多いようであった。

8月30日は弦楽器部門の本選が行われ、小学校低学年で7名、大学で7名、高校で12名が演奏した。午後3時からは声楽部門の本選が集中的に行われ、高校で6名、アマチュアで5名、一般Bで4名、大学で11名、一般Aで8名が参加した。

8月31日はピアノ部門の本選の続きが行われ、中学生で15名、一般で13名が演奏した。ピアノの他の部門は8月16日と20日にフィリアホールで行われ、既に終了している。午後4時からは弦楽器部門の残りの部門の審査が行われ、小学校高学年で11名、中学校で8名、一般Aで6名が演奏した。また、高校及び大学のコントラバス、チェロの審査は31日にまとめて行われていた。

弦楽器部門は小学校低学年を除き、殆ど聴いたが、審査員が判断するような高度な技量は別にして、一般の人を楽しませる程度の技量や曲の表情は小学校の高学年にもなると既に身に付けており、どの演奏も楽しめた。

さすがに、中学生までは力のない演奏も見られるが、実力者になると判別がし難くなる。中には同じ曲ラベルのツィガーヌを中学生、高校生、大学生が演奏したが、素人では演奏の良し悪しを付けられるものではない。特に女性は中学生も演奏会用の服装を着ていたので、顔立ちに幼さが残るかどうかで、外見からも分かり難い。その点、外見は男性の方が部門は判別しやすい。全般的に、あま、心持、大学生の方が力強く、難解ではないかと思われる曲を選択していたようである。その分、素人には大学部門は取っ付き難い面はあるが、コンテストであるから仕方がないのか。

横浜の2次予選も聴きにいったので、本選の演奏曲目と比較してみたが、中学部門で2曲同じ曲がったが、他の部門は同じ曲は見つからなかった。横浜の予選に出場した人が何名、本選に出たかは不明であるが、殆ど人は予選と本選で曲目を分けているのでないかと思われた。

声楽部門は高校とアマチュア部門を聴いた。本選出場者は6名、内1名が男性である。高校生は殆どが制服を着ての登場であり、これで学校の区別ができる感じである。横浜の予選の時も見たが見覚えのある生徒もおり、本選に残ったのは半数というところであろうか。予選のとき、男性がソプラノを歌うカウンターテナーの生徒が出場し驚いたが、残念ながら落選したようである。難しい歌唱法ではあるが、純粋に女性のソプラノと較べるとやはり劣るのであろう。

高校生は明らかに大学生とは声量で見劣りするところがある。それを無理して発声していると感じられるところがあったが、音楽的にはマイナスであろう。やはり、選曲や発声は自分の力量を考え無理のない範囲、余裕のある範囲で表情を付けて歌うのが音楽的には優れていると思った。

アマチュア部門の5名の歌を聴いたが、参加番号が年齢順に割り振られているのか、最後は80歳近くの方であった。当然、このような人はコンクールに出場することが、生きがいになっているのであろう。どの高齢者も力を入れたときの声量は驚くべきものがあるが、普通に歌っているときはやはり現役生より、声量が弱弱しい感じがする。高齢者は声量で争うのではなく、歌の持つ叙情性など表現でカバーすれば、年配者もそれなりに面白いのでないかと思った。

コンクールであり、技量を見せるため、難解な曲に挑戦することは止むを得ない面はあるが、観客を楽しませる点から考えると難解な曲を不完全に演奏するよりは、易しい曲を音楽性豊かに演奏した方がベターであると思えた。

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日本演奏家コンクール二次予選の感想

夏休みになりコンクールのシーズンになってきた。第12回日本演奏家コンクール二次予選の弦楽器部門、声楽部門がみなとみない小ホールで開催されたので聴きに行った。

横浜みなとみない小ホールはエレベータで5階まで上がったところに入口がある座席数440席のホールであるが、落ち着いた雰囲気があり、個人的には非常に気に入っている。ホールの従業員のサポートも丁寧で、横浜のコンクール会場としては一番高級感のある場所である。

昨年はこのプログラムは2日間に亘って行われていたが、今年は29日だけであり、弦楽器部門の小学生から声楽部門の一般まで、1日をフルに使用して実施されていた。

コンクールでは一般の聴衆はホールの前方席と後方の両サイドの席が割り当てられており、私の聴いた時間帯では例年通り20名程度の人が聴いていた。午前中に行えわれたの小学生や中学生の部は一般的に付き添いが多いので、多分、もう少し多いのでなかろうか。なお、審査員席は後方の中央席にロープが張られ、一般席と区別されていた。

会場には2時頃行ったが、弦楽器部門は小学生から始まり高校生の終わり近くであった。残りは大学生と一般だけであった。

弦楽器部門では2曲弾くが1曲は課題曲なのであろうが、大学生の部門ではパガニーニなどのカプリースと名の付く曲を全員演奏していた。ちなみにプログラムを見ると小学生の低学年はカイザーの練習曲、高学年はクロイツエルの練習曲、中学生はローデのカプリース、高校生はバッハのパルティータのようである。この課題曲は無伴奏で音楽表現が難しく、素人が聴いていてもあまり面白味はない。反面、プロが聞くと力量が比較がしやすいのであろう。大学生の部は自由曲も素人には馴染みのない曲が多く、弦楽器部門では中学生程度の部を聴いているのが一番面白そうである。

演奏時間は10分程度であるが、弦楽器部門は演奏が長く、殆どが途中でベルが鳴り強制的に演奏をストップさせられていた。

弦楽器部門が終わると直ぐに声楽部門が始まった。声楽部門も2曲歌うのであるが、弦楽器部門のように長い曲は少なく、ベルで演奏途中に中断させることもなかった。聴いていて回転も速く、聴き易い。

高校生から始まったが、制服を来た子供のような高校生が大きな声を出すには驚かされる。中でも男性の高校生がカウンターテナーで、女性のようなソプラノの高音域の歌を歌ったのには驚いた。テレビでは聴いたことはあるが、生で聴いたのは初めてである。普段も高い声なのかと思っていたが、音楽として歌われらのか、失敗したのか定かでないが、一瞬ではあったが、低い声が聞こえた。やはり地声は低い声のようだ。カウンターテナーの一番よいところは音域の広いことのようで、この低い声からソプラノの音域まで発声できれば素晴らしいことである。

大学生になると舞台服になりぐっと気合が入っているようである。声量も表現も豊かになり、やはり高校生よりは一段と上達しているようである。

プログラムがもらえなかったので正確な出場者数は覚えていたなが、声楽部門は高校生5名 大学生8名 アマ3名一般10名強であったと記憶している。アマや一般には高齢者もおられ、入選することよりも参加することを楽しみにしておられるのであろう。それはそれで素晴らしいことである。

遅くなりそうなので、大学生の途中で帰宅した。なお、本選はフィリアホールで、8/16(火)、8/20(金)に、みなとみらいホール小ホールで、8/30(月)、8/31(火)で開催されるとのこと、部門は未定とのことであるが、多分、みなとみらいホール小ホールは管弦楽部門と声楽部門であろう。また、聴きに行くのが楽しみである。

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日本演奏家コンクール本選を聴く

 みなとみらいホールで開催されたオルガン1ドルコンサートを聴いたあと、小ホールで開催されている第11回日本演奏家コンクール本選を聴きに行った。丁度、中学生の弦楽部門が開催されているところであったが、予想以上に演奏が上手いのに驚いた。

 5階に昇り係りの人から現在は中学生の部門が審査されているとのこと、中学生と聴いてあまり期待はしなかったが、映像モニターから流れる演奏を聴いてびっくりした。演奏者が替わる時を見計らって中に入り本格的に聴いた。さすがに本選だけのことはある。全員中学生と馬鹿にはできない演奏である。数名は大人顔負けの演奏である。幾つかコンクールで大学生などのヴァイオリン演奏も聴いたが、音楽的に一番気に入ったのは今回の中学生の演奏の方である。

 まず、プログラムに記載されている発表曲は、我々がよく知っている有名な協奏曲などが多く、親しみやすい。これらの曲がテクニック的に易しいのかといえば、そうでもなさそうである、指が激しく動く部分もある。それを難なく演奏していた。ヴァイオリンの演奏テクニックは中学生程度で殆どマスターしてしまうのかもしれない。

 また、上位の子となると幾度となくコンクールに出場しているのか、舞台慣れしている感じで、演奏も堂々としていた。最後にアマチュア部門で大人の演奏があったが、演奏姿勢がどこかおどおどしているような感じで、不安を抱かせたのとは対照的である。

 我々は外見で子供らしさが残っていると子供の演奏と判断してしまい評価を下げる傾向にあるが、女の子が演奏用の正装で、引き締まった顔で演奏していると、とても中学生と思えない。この点、男の子はワイシャツに学生ズボンとなるので、外見から如何にも中学生らしく、この点は女の子の方が有利である。しかし、演奏を終え、服を着替えて親の元に戻ってくると、それは中学生の顔である。まあ、不思議なものである。

 弦楽部門の後にピアノ部門の小学校高学年の部が行われた。この部門は課題曲があり全員、最初にバッハのインベンションやシンフォニアなどを演奏していた。そのあと自由曲であるが、これも我々がクラシックとして普通に聴く音楽を演奏していた。実力のある子は普通のクラシック曲は殆ど中学生になる前に弾けるようになるようだ。

 バッハの曲は幾度が聴いており、多少は耳に残っているので、若干もの足りなさを感じる。テクニック的には難しくないと思うが、表現力が要求されるのであろう。

 また、ピアノ演奏は力強さが要求される楽器であるため、小学生ではどうしてもこの点が無理である。ピアノ演奏は指を滑らかに動かす表現力と、力の強弱による表現力をマスターしなければならないため、完成は大学生程度となるのかもしれない。

 今日は小学生と中学生の本選であり、親子で来ている子が多く、にぎやかであった。

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日本クラシック音楽コンクールを聴く

 神奈川県民文化ホール小ホールで開催されている第19回日本クラシック音楽コンクール 関東地区神奈川予選のヴァイオリン部門シニアの部(大学・一般)の女子を聞きに行った。神奈川予選であるが、参加者が多くコンクールらしいコンクールである。

 神奈川予選はヴァイオリン部門、フルート、木管、声楽、ピアノ部門が一週間、県民小ホールで開催される。行った日はヴァイオリン部門の高校の部とシニアの部が開催された。当日の参加人員は高校とシニアの女子までで合計39名で、あとシニアの男子が残っていたが、参加人数は不明である。このコンクールは参加者が非常に多い感じであり、コンクールとして評価を受けているのであろう。

 それにしては手を掛けないコンクールである。受付もなければ、会場案内もいなかった。主催者側としては審査員が暗い後ろの方に座り採点しているだけである。審査員は各地域から公募されているようである。当時の審査員は4名、受付に名前が公表されていた。

 発表曲はすべて自由曲である。演奏するまえに参加番号と演奏曲目が放送で案内されていた。時間制限は交替時間を含め11分とのことである。多くの参加者は5〜8分程度で演奏が終了しており、ベルが鳴らされ途中でカットさせるようなことはなかった。

 今まで数度コンクールを見たが、殆ど、譜面台が用意され、多くの参加者が譜面を見て演奏していた。しかし、この日本クラシック音楽コンクールでは譜面台が必要なら各自持参して下さいという姿勢なのか、舞台には用意されていなかったし、見た範囲の参加者は全員暗譜で演奏していた。ヴァイオリン部門の演奏は暗譜しやすいのであろうか、意気込みが違う感じである。暗譜していれば上手く聴こえるものである。但し、忘れる不安はある。参加者の中には途中で演奏を忘れたのか演奏が止まり掛けた人がいた。それまでの演奏は上手かったのに惜しかった。

 観客は10名弱で、私のような一般客は殆どいなかった。県民ホールは地下鉄やJRの駅からは遠いので、出場者以外はあまり行かないのであろう。小学校や中学校では親が見に行くが、大学生ともなれば、親も来ないようで、このクラスは一番観客が少ない。したがって拍手するような雰囲気でもなかったし、事務局もあまりこだわっているようである。まあ、地区本選、全国大会ともなればもっと観客も増えるであろう。

 私にはヴァイオリン演奏を評価する能力はないが、一応、出場者のレベルは揃っているようであり、難しい曲を弾きこなしている。しかし、特別上手いかと言われれば疑問である。演奏が弱弱しかったり、力強さはあるが、音が汚かったり、メロディーが浮き出さないなど、演奏されたのが知らない曲であることも影響しているが、残念ながらあまり心に響くような演奏はなかった。

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横浜国際音楽コンクールの感想

 今週は横浜でもコンクールが多い、第3回横浜国際音楽コンクールの横浜予選が「かなっくホール」や「きらら鎌倉」などで始まった。どのようなコンクールなのか偵察をかねて「かなっくホール」に聴きに行った。アンサンブル関係とピアノ部門の予選を一部聴いたが、どうもアンサンブル部門は参加者が少なく、他の参加者と競い合うという雰囲気に乏しいようである。

 横浜国際音楽コンクールは現在までに名古屋、札幌、神戸で予選が開催され、24日から横浜の6会場で予選と本選が開催される。コンクール開催部門はピアノ部門、弦楽器部門、管楽器部門、声楽部門、アンサンブル部門、マチュア部門とバラエティである。ピアノなどは更に小学AB・中・高・大学・一般などレベルによって区分されており、アンサンブルは室内楽一般、二重奏、2台ピアノ、連弾と分かれており、非常に幅が広いコンクールである。

 開催されている「かなっくホール」はJRの東神奈川駅から数分の距離にある非常に交通の便利な公共のホールである。座席数は300席と少なく、室内楽程度の演奏を聴くには最適のホールである。また、座席がスロープになっているので、非常に見やすい。その他の会場も知っている範囲では小規模な公共のホールが多い。

 連弾、二重奏、ピアノ部門一般を聴いたが、参加ペアが連弾部門は3組、二重奏部門は4組で、ピアノ以外は非常に少ない感じである。地方会場の参加者も少しはいるだろうが、あまり期待できないでないだろうか。その上、二重奏は演奏した楽器がマリンバ、ヴァイオリンとピアノ、フルート合奏、ヴァイオリン合奏と異なっていたので、演奏テクニックを比較するのは難しと思われる。また、審査員も専門外の楽器があると思われるので、結局は音楽性を評価することになるのであろう。

 二重奏部門終了後、ピアノ部門一般が開始されるまでに時間調整のため、40分近く待たされた。その間は上の階で開催されていた個展で時間を潰したが、どうも、一般観客にはあまり配慮されていない感じである。審査は迅速に行われ、休み時間内に本選出場者の番号が張り出されていた。正確には見なかったが、二重奏部門は全員本選も出場するようである。

 ピアノ部門一般の参加者は欠席者もいたので15名程度か。出場者のレベルは別にして、一応コンクールらしい雰囲気である。プログラムがないので、どの様な曲が演奏されたかは不明であるが、どの部門も演奏はすべて自由曲である。演奏時間の制限は10分とのことであるが、殆どの参加者は7分程度で演奏を終えていたので、ベルが鳴り強制的に中止させられることはなかった。

 観客は行ったときは10名程度であったが、夕方に近くになると徐々に少なくなった。参加者の演奏前後の挨拶で拍手していたが、最後は観客が少なくなり拍手する人がいなくなるのではないかと心配した。中間の小休止のタイミングで帰った。

このコンクールは国際という表題が入っているので、行くまではレベルが高いのかと思ったが、間違いののようだった。歴史が浅いので、十分に出場者が集まっていない部門も多い。コンクールらしくするためには参加者を集めるか、マイナーな部門は切り捨てるして、質を高めることがこのコンクールの課題と思われる。

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日本アンサンブルコンクールの感想

 第10回日本アンサンブルコンクールが横浜みなとみらい小ホールで開催されたので、本選会を聴きに行った。いろいろな形態の演奏が聴けたので面白かった。

 このコンクールは管楽器や弦楽器のアンサンブルだけでなく、重唱やピアノ連弾など二人以上で演奏する形態をすべて含むようである。19日の本選会では管や弦の室内楽、弦とピアノ、2台のピアノ、ピアノ連弾が審査された。重唱やリートは参加者が少ないことと審査員の関係からか、前日に予選と本選が同時に行なわれている。クイーンズスクエア横浜で地元の岡野中学が吹奏楽を演奏していたので、これを聴いた後、午後3時前に小ホールに行った。丁度、弦楽ピアノデュオ部門が始まるところで、これと2台ピアノアンサンブル部門、それと少しであるが、ピアノ連弾部門が聴けた。

 今年は昨年より観客が多かったような気がする。ピークのときは50名前後の人が聴いていたのでなかろうか。今年も演奏が終わったあと拍手していたが、聴いている間には昨年のように事務局から止めるようにとの注意はなかった。もっとも参加者全員に同じようなレベルの拍手であり、審査に影響を及ぶすことはないであろう。また、やはり拍手があった方が習慣からか落ち着くし、演奏者も喜ぶのでないだろうか。

 発表曲は予選も本選もすべて自由曲のようだ。配布されたプログラムに演奏曲目が記載されているが、曲目はばらばらである。ただ、予選と本選で同じ曲の違う楽章を演奏する人は多い。演奏時間は10分程度である。10分経過するとベルが鳴り強制的に演奏をストップさせられる。ただし、半分程度は時間内に演奏を終えていた。このため、演奏は結構楽しめた。問題は知らない曲が多いことであるが、コンクールは一般の観客を喜ばせることを目的にしていないので止むを得ないことか。

 弦楽ピアノデュオ部門は参加グループが11組。内、本選で演奏したのは5組であった。ヴァイオリンの参加者が8組と多いが、本選で演奏したのは2組だけであり、一番競争が激しいようである。コントラバス1組とチェロ2組の参加者は全員本選も出場していた、希少楽器は多少審査も甘いのかもしれない。コントラバスを女性が演奏していたが、楽器を運ぶのも、演奏するのも大変そうであり、この種の演奏者を育てるためにはある程度止むを得ないことか。この部門の形態演奏は演奏家コンクールと変わらないが、曲目がソナタなどピアノの比重が高いものが選ばれている。また、ピアノ伴奏者も弦楽演奏者と同様に正装であり、この辺りがアンサンブルコンクールの特色である。ただ、演奏の注意はどうしても弦楽器奏者に行く傾向にある。

 2台ピアノアンサンブル部門は参加者が14組、内、本選まで残ったのは7組であった。この2台のピアノ演奏はピアノの音が分かれるので、連弾よりも面白い。演奏される曲は叙情的な感じよりも二つのピアノを音を対比させるリズミカルな曲が多いような気がする。この形態は演奏される機会が少ないのか、知っている曲も火祭りの踊りや魔法使い弟子など管弦楽曲としてのものであって、本来のピアノ曲としてはスカラムーシュだけであった。2台のピアノはどうも対等の立場でないようで、2曲目を弾くとき、入れ替わっていた組があった。しかし、時間制限があるコンクールでは演奏時間が短くなり、どうかと思う。

 ピアノ連弾部門は参加が11組であるが、時間が遅くなってきたので、2組だけ聴いて帰った。このため、何組本選に残ったかは不明。後半にビゼーの子供の遊び、ラヴェルのマ・メール・ロワ、フォーレのドリーなど本選に残っていれば聴きたい曲が多かったので残念である。

 その他、金管や木管のアンサンブルも少し聴いてみたかったが、時間が合わなくて残念。来年はこの辺りの演奏時間を狙ってでかけるか。

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NHK学校音楽コンクールを聴く

 第76回NHK全国学校音楽コンクールの神奈川県コンクール高等学校の部が県立音楽堂で開かれたので、その一部を聴きに行った。合唱コンクールは親しみのない曲が多く歌われるので、少し敬遠していたところがあるが、会場で聴けば、周囲の雰囲気がよく分るのでそれなりに面白かった。

 神奈川県には高等学校が200校以上あるのだが、プログラムによると出場校は18校と以外に少ない。出場率は1割にも満たない。また、出場している学校でも出演人数が10名弱と少ない学校があり、細々とサークルを維持している感じである。反対に出演者が30名以上の多い学校もある。中には課題曲と自由曲でメンバーが少し入れ替わる学校もあり余裕である。学校によってサークルの規模がかなり異なるようだ。2校合同で参加していたのが1組あったが、ここは出演者が多かったので、部員が足りないというよりも男性パートを必要としたためかもしれない。発表曲は難しそうな曲が多いので、それなりに意欲のある生徒、指導者がいないと参加するのは難しいのかもしれない。また、実績を作ると合唱を希望する生徒が同じ学校に集まるのかもしれない。

 会場の県立音楽堂は座席数が1100人強あるが、発表者と学校関係者などで8割程度は埋まっており、非常に活気に満ちている。それでも入場制限されることはなく、一般の入場者も問題なく入れた。

 個人を対象としたコンクールと異なり、演奏する前に学校名、指揮者やピアノ伴奏者の氏名は公表されるし、拍手は自由である。まあ、すべての学校が礼儀的に拍手を受けるので、殆ど審査には影響しないように思える。やはり拍手があった方が雰囲気としては盛り上がる感じである。

 発表曲は課題曲と自由曲である。今年の課題曲は作曲 大島ミチル 作詞 石田衣良の「あの空へ 青のジャンプ」であり、出場校がすべて同じ曲を歌うが、混声合唱と女性合唱では多少雰囲気が異なるし、途中、振りを入れる部分があるが、これが学校によって異なるので、飽きることはなかった。自由曲は殆どが日本の最近の作曲家の作品で、難しそうな曲が多い。クラシックのように聴きなれない曲なので、この点がとっつき難い感じである。しかし、会場で聞くと、音の広がりや各パートの掛け合いなどが視覚的になるので、それなりに面白かった。

 演奏時間は1校10分程度である、出入りの時間を含めてもテンポよく進み、10時45分から始まったコンクールも、昼食休憩の1時間を含めても午後の3時にはすべての学校の発表が終わる。そして、3時45分からは審査結果が発表される段取りである。

 出場するからにはどの学校も多少は自身があるのであろう。普通に聴いていればどの学校も上手い。しかし、音量の点で、人数の少ない学校は不利のような気がする。それでも、声がまとまればそれなりに迫力がでるものである。審査の結果をネットで調べたところ、私が聴いていた範囲の学校から金賞が出ていた。その学校は素人の私にも確かに音のまとまりや表現力が優れており、よく訓練されていると思ったところの一つであった。ま、音楽的には少し差であるが、その少しの差が案外大変なのかもしれない。

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日本演奏家コンクール2次予選の様子

 今年も第11回日本演奏家コンクールの管弦楽及び声楽部門の第2次予選が22日、23日に横浜みなとみない小ホールで開かれた。その一部を聴きに行ったので、コンクールの様子を紹介する。

 夏休みはコンクールのシーズンである。横浜でも横浜みなとみない小ホールなどで幾つかのコンクールが開催される。今日は日本演奏家コンクールの二次予選が開催されたので午後から聴きに行った。

 横浜みなとみない小ホールはエレベータで5階まで上がったところ入口がある座席数440席のホールである。小規模なリサイタルなどは音がよく聴こえ、落ち着いた雰囲気なので、個人的には非常に気に入っている。

 一般客は前の入口から入り、前の方の席で聴くことになる。観客は少なく20名〜30名程度である。審査員は後方入口から入り後ろの席にバラバラに座っている。特に一般席と区別されていないので誰か審査員かは分り難い。

 22日は13時半頃から聴きに行ったが、丁度弦楽部門の小学校低学年の部門から始まるところであった。7名演奏したが男女の割合は半々程度である。演奏時間の制限はこの部門は5分とのことであるが、演奏者の交代時間や準備時間も考えると実演奏時間は4分強程度であろう。時間になると鐘がなる。コンクールでは審査に影響するので、拍手はしない。交代は忙しく、前の演奏者が会釈して帰りかけると直ぐ次の演奏者が入場して演奏の準備を行なう。一番もモタモタするのがピアノ伴奏者の椅子の高さの調整である。

 演奏は2曲で、最初は課題曲になっているのであろうか、全員無伴奏で指の練習のような曲を弾いていた。次はピアノ伴奏が入った自由曲である。同じような曲はなかった。このレベルはでは人に聴かせるとなるとまだ演奏技術が未熟である。

 次は中学生の部になった。演奏者は9名で一人だけチェロを弾いた。残りはヴァイオリンである。この部門はまだ男の子の参加も多い。演奏はやはり2曲で最初は無伴奏の練習曲風の曲。次はピアノ伴奏を伴った自由曲である。中学生ともなれば技術もしっかりしてくるのか自由曲に有名な協奏曲を弾く子もいた。このレベルになると聴いていて十分楽しめる演奏もあった。

 与えられた時間は6分とのことである。全員がチューニングしていたが、殆どの参加者が演奏を始める前にチューニングしていたが、中には無伴奏の曲は出てきて直ぐそのまま弾き、その間に伴奏者が椅子の調整、楽譜のセットを行い次の、ピアノと合わせる自由曲の前にピアノとチューニングしていた子がいた。制限時間がどこからカウントされるのか分らないが、時間を合理的に使う点では有効であるようだ。但し、伴奏者がピアノの前で少し動くので、無伴奏の演奏が多少落ち着かない面はある。また、自由曲でピアノの前奏が長い曲があったが、ヴァイオリンの審査を受ける点から判断するとピアノの前奏が短い曲がいいのでなかろうか。

 この時間帯は先に演奏した者も帰らず聴いていたので聴衆も多く、審査員も含め50名程度いたかもしれない。

 ここで、15分の休憩となった。子供達は一斉に帰っていった。ヴァイオリン教室でまとまって来ているのであろうか、ロビーでは先生らしき人物が子供達に盛んに批評していた。

 休憩後は大学生の部である。出場者は7名。チェロとビオラ(音程が低かったのでビオラだと思う)一名づつ。残りはヴァイオリンである。大学の部は男性が少なく1名だけであった。演奏曲は2曲、制限時間は10分である。やはり無伴奏の練習曲風の曲とピアノ伴奏を伴った自由曲が多かったが、2名だけは自由曲もバッハの無伴奏の曲を選択していた。無伴奏曲はピアノとの調整は必要ないが、無伴奏で上手く聴かせるのは難しいであかろうか、ただし、今回の演奏者はなかなか聴き応えがあった。大学の部は観客は少ないが、どの演奏者も聴き応えがあった。技術的なことは分らないが、大学生の演奏は音量の強弱、音質などメリハリがあり、やはり優れているようだ。

 二日目は声楽部門が始まる頃を見計らって行った。

 まだ弦楽器部門の一般の部が残っており、コントラバスに2名、ビオラ1名の演奏も聴いた。一般の部はマイナーな楽器が多いようである。

 続いて、声楽部門が始まり、最初に高校生の部で5名が出場した。すべてソプラノであった。高校生でも本格的に発声訓練を受けているのかまだ制服姿の小さいな生徒が大きな声を張り上げるのにはびっくりした。声帯を壊さないのか多少心配になる。

 曲はすべて自由なのであろう。一つも同じ曲はなかった。多くの参加者は2曲歌っていたが、中には1曲しか歌わない参加者もいた。制服で歌う人が多かった。伴奏者も同じ学校の友達のようが多かった。弦楽器部門では時間制限で鐘がなったが、声楽部門では制限時間内の曲を選曲しているのか、鐘は一度も鳴らなかった。

 次はアマチュア部門で5名が出場した。今度は男性が3名も出場した。中にはかなり年配の男性もおられたが、どの様な目的で出場されているのであろうか。皆に聞かせたいという目的にしては聴衆が審査員を含めても少なく、別の方法がありそうである。

 次は大学生の部で9名出場するとのことであるが、遅くなるので、一人だけ聴いて帰ってきた。参加者はすべてソプラノのようである。どうも日本の声楽人口には偏りがあり、男性が少ない。将来の生活に不安があるため、声楽を目指す男性が少ないのかもしれない。

 素人が審査員になったつもりで評価すると。やはり堂々と歌う方が上手いような気がする。不安げな仕草で歌う人は聴く方も不安になる。場慣れすることも必要なのだろう。